今回はニッタクのファスタークG-1をご紹介します。
nittaku HPより引用
石川佳純選手がフォア面に使い続けるベストセラーです。
ファスタークG-1とは?
ファスタークシリーズの中で一番最初に発売されたラバーです。発売当時は、石川佳純選手がフォア面に使って全日本選手権で活躍したということで、一気に人気になったラバーです。
公式HPを見ると、このような図があります。
nittaku HPより引用
これを見ると、他のファスタークシリーズよりも一番弧線が高くなっているということがわかります。シートのグリップ力がいかに高いかを証明しています。G-1のトレードマークでもある、黄色いストロングスポンジはしっかりとしたコシがあり、相手のボールに打ち負けないような力強いスポンジです。
G-1の特筆すべき性能とは?
それは圧倒的なグリップ力です。
先述した通り、他のファスタークシリーズと比べると弧線の高さはピカイチです。これはグリップ力が一番高いことを証明しているため、回転をかけやすいということです。それはドライブはもちろん大乗技術にも言えます。最近の卓球で重要な武器になりつつある、チキータなども非常にやりやすくなっています。森園政崇選手はこのラバーをずっとバック面に貼っています。
森園選手は非常に小柄で、体全体を使ったプレーが特徴です。大島選手とのダブルスでは、前陣でのカウンターも見ごたえがあります。そんな森園選手の台上技術を支えるのがこのG-1だと言っても過言ではありません。G-1のグリップ力により、森園選手のチキータやツッツキは切れっ切れです。
サーブも切りやすいため、石川佳純選手のサービスを支えています。
ファスタークG-1の一番の武器
G-1を使っている選手のプレーを見ると、地味にスマッシュが強いことがわかります。
最近まで伊藤美誠選手もこのラバーを使っていました。
現在はこのラバー↓
では伊藤美誠選手のプレーをみてみましょう。伊藤選手は、ドライブでゴリゴリと攻めるというよりは、台上スマッシュやブロックなどで相手をいなすようなプレーが多いです。
この動画内で強烈なのはフォアスマッシュです。台上だろうとラリー中だろうとばんばん狙ってます。しかもそれが入ってます。
回転もかけられてスマッシュも打ちやすいというのは、まさに万能ラバーと呼べるのではないでしょうか?
カットマンにもおすすめできる
スマッシュがやりやすいというのは、カットマンが使うラバーには必要な性能なんです。最近のカットマンはドライブを多用しますが、昔の強かったカットマンは、みんなスマッシュを多用していました。
グリップ力が高いことから、カットもがっつり切れます。もちろん弾むラバーなのでそれなりの抑える技術は必要ですが、上級者カットマンには試してほしい一枚です。
ファスタークG-1のデメリット
テナジー05の記事でも書きましたが、上級者用のラバーはやはりスイングスピードが要求されます。
正直管理人が打った時はじゃじゃ馬感が否めませんでした。グリップ力が高いと言いつつも、しっかりと弾むラバーなので半端なスイングでは良い球は打てないでしょう。初心者が使った暁にはオーバーを連発すること間違いなしです。
もし使うのであれば、しっかりとパワーをつけてから使いましょう。もしくはスイングが安定してきたらで。
グリップ力がほしいと思うかたにオススメです!
ファスタークG-1はポストテナジーの一枚なので、今までテナジーを使っていたという方を十分に満足させられるだけの性能を秘めています。
あの石川佳純選手がフォア面に使い続けるラバーですからね。調べてみるとわかりますが、ファスタークG-1を使っているトッププレイヤーは多いです。それほど絶大な信頼が寄せられているラバーのため、今もニッタクの看板ラバーとして活躍しているわけです。
その一番の魅力は先述の通り、グリップ力です。プラスチックボールになって回転量が落ちたと言われる現在で、負けじと回転をかけていけるラバーです。本気で回転をかけていきたい、本気で勝ちたいと思う人にこそ使ってほしいラバーの一枚です。